自分の体質について
私は、鍼灸師でもあるので東洋医学の観点から体質について書きていきます。東洋医学では、陰陽五行論という考え方があります。
陰陽論
まずは、陰陽論から説明していきます。私たちには2つの側面があると東洋医学では考えています。
・表と裏
・光と影
・長所と短所
・膨張と収縮
・軽いと重い
・上と下
・プラスとマイナス
・男と女
といった感じに2つの側面を考えていきます。そして、その2つの側面を考えることで日々のバランスが取りやすくなります。
どちらかに偏り過ぎるとカラダの不調がでると考えていますので今の自分は偏っていないか?
少し体調を崩れて来たら考えてみてください。
今の自分は偏った生活をしていないか?
何か極端なことをしていないか?
もしくは、極端にしていないことはないか?
カラダの不調は、カラダがあなたに伝えたいことがあるサインですから少し体調を崩したときは考えてみて下さいね。
ただし、体質的に陰陽のどちらかに属するので自分がどっちのタイプか分かっている必要があります。
五行論について
東洋医学では、陰陽論のほかに五行論とう言う考え方もあります。五行論では、物事を木・火・土・金・水の性質で考えています。
○五行論と季節について
・木は、春
・火は、夏
・土は、季節の変わり目(土用)
・金は、秋
・水は、冬
と分けます。
人によって体質で木の性質が強い、弱いもありますが、季節によって五行の性質が強くなる季節があります。
ですから、木の性質が弱い方が春になると上手く木の気が流れないため体調を崩しやすいと考えます。
また、季節だけでなく気の流れは、時間によっても変わっていきます。
・「木」の時間、3~7時
・「火」の時間、9~13時
・「土」の時間、1~3時、7~9時、13~15時、19~21時
・「金」の時間、15~19時
・「水」の時間、21~1時
といった具合に毎日、その時間によってもカラダの状態は変わっていきます。
何が伝えたいかというと毎日、同じように生活しようとせずに、カラダに聴きながら自分のペース、自分にあった生活を見つけることが大事ということです。
人や環境に左右されない。自分にあった生活スタイルを作りましょう。
でも、残念なことにカラダのセンサーが故障している方が多くいます。
良い姿勢か?
悪い姿勢か?
かが分からない。
カラダが疲れているか?
疲れていないか?
かが分からない。
お腹がすいているのか?
すいていないのか?
かが分からない。
こんな原始的な感覚が失われています。
なぜ、失われているか?
理由は、原始的な感覚を使わないからです。
お腹が空かなくても時間が来たらご飯を食べる。
ずっとカラダが緊張しているために緊張していることが普通になっている。
カラダが傾いていても分からず、真っすぐにすると曲がった感じがする。
こんな状態になっていることを放置していることで原始的な感覚が失われていきます。
あなたは、自分のカラダの状態を検査や人の判断以外で自分の健康などを判断していますか?
カラダを調整していくと原始的な感覚を取り戻すことができます。そして、自分でも自分のカラダの感覚を意識して生活することで徐々にその感覚を取り戻すことが出来ます。
カラダの調整やオステオパシーの調整を受ける以外にも自分でヨガ、太極拳などのセルフケアでもいいと思います。
まずは、自分のカラダを知ることを意識してみて下さい。。
そして、自分のカラダの感覚を取り戻しましょう。
○五行と内臓について
・木は、肝臓と胆のう
・火は、心臓と小腸
・土は、脾臓(膵臓)と胃
・金は、肺と大腸
・水は、腎臓と膀胱
との関係があります。
2つの臓器が書いてありますが肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓は、陰の臓器になります。胆のう・小腸・胃・大腸・膀胱は、陽の臓器になります。
五行は、季節やその時間によって働きが変化していくことをおつたえしましたが、内臓は、その季節、その時間に働き方を変えることになります。
ですから、その季節や時間にあった時間の過ごし方をすると内臓に負担がかからなくなります。
逆に、季節や時間に合わない生活をしているとカラダに負担がかかることになりますね。
○内臓と感情について
・肝臓は、怒
・心臓は、喜
・脾臓は、思(心配性、神経質)
・肺は、 悲
・腎臓は、恐
との関連があります。
内臓が疲れていると対になっている感情がコントロール出来なくなってきます。
また、感情が偏った生活をしていると内臓も疲れてきます。
肝臓で例えていくと、怒ってばかりいると肝臓に負担がかかります。また、怒ることを我慢しても肝臓に負担がかかります。なんでもそうですが、極端に生活してしまうとその反動が出てきます。
自分は、どんな感情に偏りやすいか?
どんな感情になった時に体調が崩れるか?
そんなことを考えてみて下さい。
そして、自分の感情のタイプを知ることで感情を意識して生活できるので感情をコントロールしたり、体調が崩れた際にどう対処したらよいか判断できるようになります。
また、内臓を調整することで内臓の負担が減るので感情の感じ方が変わる方もいるんですよ。
毎日、少しでもよいので自分のカラダの事、心について考えてみて下さい。
特に、体調が崩れた時やいつになく体調が良い時などは健康になるヒントが隠されているので考えみて下さいね。おすすめは、体調の変化やその日の出来事を日記に書くことです。それを見直すことで自分の事がよりわかってきます。
頭の中で整理いることは、勝手な思い込みがはいったりするので後で日記を客観的に見ることで普段思っていないことが分かるからです。
この日記は、最低でも3カ月しないと分からないです。
普段している当たり前の事やいつもしないこと、食べ物の事など色んな事を日記に書くことで自分の傾向が色々分かってきます。
○五行と食べ物
・木- 肝臓 味は、酸 色は、青(緑)
・火- 心臓 味は、苦 色は、赤
・土- 脾臓 味は、甘 色は、黄
・金- 肺 味は、辛 色は、白
・水- 腎臓 味は、鹹(しおからい)色は、黒
と五行では分けています。
味と色を書いたのはその組み合わせの食品を選んでいくとよいからです。
では、1つずつ書いていきます。
●肝臓は、酸っぱい食べ物で酢の物、梅干し、すももなど青(緑色)食べ物は、ニラなどの緑葉食野菜、発酵食品、麦。
避けた方がよい食事は、油もの(揚げ物、カレー、炒め物など)
動物性食品、お砂糖、激辛の食べ物
●心臓は、苦い食べ物で野草や春菊、パセリ、ゴーヤなど赤い食べ物ニンジン、梅干、赤味噌、クコなどほかには、らっきょう、あんず、きび
控えた方がよい食べ物は、焼いた食べ物(焼肉、焼き魚など)
●脾臓は、甘い食べ物ですが人工的な甘みではなく、自然な甘みがあり、黄色の食べ物になります。カボチャ、トウモロコシ、サツマイモなどです。その他は、なつめやし(デーツ)、あわ、キャベツ、根モノ
控えた方がよい食べ物は、甘いものを食べ過ぎない。
●肺は、辛く白い食べ物で大根、ためねぎ、生姜などその他は桃、米があります。
控えた方が良い食べ物は、精白された食品、苦みが強い、檄辛の食べ物(体調が悪い時、寒い時期は注意が必要発汗作用が強い、大腸に負担がかかるため)も食べ物は控えましょう。
●腎臓は、、鹹(しおからい)黒い食べ物で昆布、ヒジキ、のり、黒豆、ゴマ、そば、キクラゲなどその他は、栗、豆、大豆、根菜類などです。
控えた方がよい食べ物は、動物性の蛋白質です。
こんな感じに東洋医学では分けています。
何を食べ過ぎると体調が崩れるとか?
体調が悪い時に何を食べると元気になるか?
そんなことを普段から気にかけていくと自分の体質を知ることができるようになります。
すこし、自分のカラダに興味を持って観察していくと色んなことが分かっていきますよ。
意外と好きな食べ物が自分のカラダには、合ってないなんてこともありますしね。
ぼくも甘いものは、大好きですが沢山食べると疲れがとれにくくなります。
こんな具合に普段からカラダに気をかけていると色んな体の変化が分かるようになってきます。
痛いとか体の不調で気付くではなくカラダの状態が良い時でも1日、何回か自分のカラダに意識をむけてみて下さい。
○五行とカラダについて
これを知っているとどの内臓が疲れが溜まってきているかが判断できるようになってきます。
・木 肝臓、胆のう 目 筋(腱(腱膜)、靱帯、筋膜など) 爪
・火 心臓、小腸 舌 血管 面
・土 脾臓(膵臓)、胃 唇(口) 肌肉(筋肉) 唇(乳)
・金 肺、大腸 鼻 鼻毛 毛
・水 腎臓、膀胱 耳 骨髄 髪の毛
東洋医学ではこのように分類していきます。
これをどの活用していくかを書いていきます。
それぞれ、分類されたもの部分に異常がでたら、その内臓が弱っていることになります。
ですから、その内臓が元気になるような食べ物を食べたり、また、内臓が負担がかからないような生活を心がけて下さい。
たとえば、爪が最近よく割れるとか、艶がないと感じようであらば肝臓が弱っている可能性があります。
その場合は、木の性質にあった生活スタイルをしてみて下さい。
ちょっとしたからだの変化に気付けるようになるとからだの負担が減りますよ。
○まとめ
・人によって体質が違います。なので自分の体質を知ることが自分の体調管理や体調の改善に繋がります。
ですから、1日1回は、最低でも自分のカラダやココロに少し意識を向けてみて下さい。
大きく変えることは、難しいです。
また、続けることはもっと難しいことです。
少しの事でも続けることで1年後2年後は大きな変化に変わっていきます。
大きな変化を求めずにまずは出来ることからやってみて下さい。
人との違いついて、もう少し知りたい方は、人それぞれもどうぞ。
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